能力開発

野球がうまくなる子供の年代別(ゴールデンエイジ)練習法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

子供の年代によって発達する能力について

子供は大人に向けて成長していく過程の中で、能力ごとに成長しやすい時期が異なります。わかりやすい例が成長期です。身長が一気に伸びる時期があるように各種能力も一気に伸びる時期があります。能力が伸びやすい時期に適した練習をする事で後々のパフォーマンスに大きな差が出てきます。

伸びる能力を成長時期で分けると以下のとおりです。

  • 小学校低学年 プレ・ゴールデンエイジ
  • 小学校高学年 ゴールデンエイジ
  • 中学生    持久力
  • 高校生    筋力

この中でも特に重要になってくるのが小学生の間に訪れる「ゴールデンエイジ」です。小学校低学年は「プレ・ゴールデンエイジ」、小学校高学年は「ゴールデンエイジ」と呼ばれます。どちらも運動神経の発達が急速に進む時期です。

中学生からは呼吸器・循環器が発達し、心肺機能が高まります。持久力が増し、激しい運動ができるようになります。高校生になると筋肉・骨格が発達します。体格が子供から大人へと成長し、力強い動きができるようになります。

子供の年代別 発達する能力の特徴

小学校低学年

幼児期に歩けるようになってから、小学校の低学年までに神経系の発達が急速に進みます。たどたどしい動きをしていたのが、年齢とともに自分の思い通りに体が動かせるようになっていきます。プレ・ゴールデンエイジと呼ばれるこの時期は様々な動作を身に着け、動きの制御ができるようになります。

この時期には上手くできることよりも、色んな遊びやスポーツをして、様々な動作をさせてあげることが大事です。神経が刺激されることによって、ゴールデンエイジに向けて運動神経が発達していきます。

小学校高学年

プレ・ゴールデンエイジに経験し、発達した運動神経をベースに、小学校の高学年になると目で見た動きを真似て習得できるようになります。この時期はゴールデンエイジと呼ばれ、目で見た動きを身につけることができ「即座の習得」と言われる最も運動神経が発達する時期です。

この時期には正しい動作を教え、身につけさせることが大事です。子供の能力に合わせて上のプレーを身につけられるようにしていきましょう。中高生やプロ野球選手のプレーを見せ、実際に真似をさせてみせるのもこの時期には良い刺激になります。

競技に必要な技術練習やコーディネーショントレーニングと言われる情報と動きを統合しパフォーマンスにつなげるトレーニングを取り入れると技術・センスが急速に伸び、できるプレーが増え、将来のパフォーマンスに大きな影響を与えます。この時期にどんどんチャレンジして運動神経を高めましょう。

中学生

中学生になると心肺機能が発達します。長距離走や中距離・短距離の走り込みを行うことで心肺機能が発達し、持久力が増していきます。練習量の多い部活やクラブチームに所属していれば、十分な負荷を得られ、体力が向上していきます。

またこの時期はポスト・ゴールデンエイジと呼ばれてもいます。ゴールデンエイジほどの運動神経の発達は見込めませんが、引き続き運動神経を刺激する練習をし神経系のラストスパートをかけてください。第二次性徴期に入り、バランスが崩れ運動神経が一時的に低減することもある時期です。

高校生

高校生になると筋肉と骨格が発達し、体格が良くなります。筋力トレーニングを取り入れることで、今まで培ってきた運動能力を開花させることができます。第二次性徴期も終盤に差し掛かり、身長の伸びも緩やかになり、心身のバランスも取れるようになりパフォーマンスが安定します。

子供の年代別 野球が上手くなるためのおすすめの練習方法

小学校低学年

小学校低学年の時期は様々な動作を経験させることが効果的な時期です。野球だけではなく、公園での遊びや様々なスポーツをできる限り経験させてあげてください。将来、野球が上手くなるためにどのような経験が良いか紹介していきます。

ベースとなる野球に関してですが、小学校低学年の間は公園でゴムボールとプラスチックバットで遊ぶことが充分良い経験になります。筋肉がつく時期ではないので、重いボールや金属バットを使うより、扱いやすい道具で遊ぶ方が野球の感覚が身につきます。野球感覚を身に着けることを重視してください。

野球以外のスポーツも効果的です。体幹が鍛えられる柔道・相撲をしている子供は打撃力が高いです。柔道・相撲で打撃技術が身につく訳ではありませんが、打った時の飛距離が出ます。体幹が強いことで無駄な力みのないバッティングフォームの子供が多いです。スラッガーを目指す場合におすすめです。

水泳をしている子供は肩甲骨付近の動きが発達し、肩周りの柔軟性が高く、良い投球フォームになりやすいです。肩甲骨の動きを出せることは投球動作において非常に重要なので、投手を目指す場合や肩肘の故障防止においてかなり効果的です。

卓球は目と手の連動性と敏捷性において効果的です。野球は投球・打球に反応して体を動かすスポーツです。卓球は動体視力を高め、ボールに反応して手と足を動かすので、野球で必要な要素を多く含んでいます。卓球ボールは当たっても痛くないので、子供が怖がらないのも利点です。

上記以外にも他に色んなスポーツがあり、様々なメリットがあります。子供が興味を持ったスポーツや遊びを積極的に経験させてあげてください。野球だけしていても習得できないことが、他のことをすることで習得しやすくなることがたくさんあります。

小学校高学年

小学校高学年になると本格的なプレーを経験できるように、子供のレベルに合わせ、野球の練習レベルをあげていきましょう。最も吸収力の高い時期です。上級生の練習を見せたり、実際に経験させたりして、出来なかったことを出来るようにして上達を実感させることで自信にもつながります。

野球の練習においては投球フォーム、打撃フォーム、守備のフィールディング、走塁技術など野球で必要な動作練習を中心に実践的な練習をしていきましょう。野球に必要な各フォームができれば、実践練習を行い、子供のレベルに合わせて難易度を上げていくことも肝心です。

野球以外のスポーツも運動神経の発達に良いですが、コーディネーショントレーニングやアジリティトレーニングなど運動神経を刺激する練習を取り入れていきましょう。ゴールデンエイジの時期に運動神経を発達させましょう。

中学生

中学生の時期は長距離走や中距離・短距離の走り込みが最も効果的です。心肺機能が発達し、持久力が増すことで練習量も確保できるようになります。この時期に心肺機能を高めることで、高校以降の練習に必要な体力の基盤ができあがります。

またこの時期はポスト・ゴールデンエイジと呼ばれてもいます。ゴールデンエイジほどの運動神経の発達は見込めませんが、引き続き運動神経を刺激する練習をし神経系のラストスパートをかけてください。第二次性徴期に入り、バランスが崩れ運動神経が一時的に低減することもある時期です。

高校生

高校生になれば筋力がつくようになります。筋力トレーニングを行い、パフォーマンスを高めましょう。野球の練習と合わせて、下半身を鍛えるスクワット・ランジ、体幹を鍛える腹筋・背筋・体幹トレーニング、上半身を鍛えるベンチプレス・アームカールなど部位ごとの筋力トレーニングをします。

筋力が発達する時期なのでマスコットバットでのスイングも効果的です。実際の野球の動作に負荷をかけることで、その動きで必要な筋力が鍛えられます。メディシンボールを活用したトレーニングも動作で必要な筋力を鍛えることができます。

子供の年代別の注意点

小学校低学年

この時期は自分が思うように、体を動かせないものです。出来なくても叱ってはいけません。楽しみながら興味を持続させることが重要です。子供が出来ないことをやらせてあげることで運動神経が発達します。

思うように体を動かせず、さらに周囲への注意力もあまりないので、危険なことや怪我をしそうなことは避けてください。金属バットを振って飛ばしてしまうこともあります。親の監視のもとで危機管理を行ってください。

筋力がつく時期ではないので、重いバットでの練習は効果的ではありません。むしろ動作が乱れると逆効果です。初めのうちはプラスチックバットで充分です。金属バットも子供が扱いきれる軽めのものを選んでください。ボールもゴムボールやテニスボールで軽く軟らかいものから始めましょう。

小学校高学年

骨が伸びるために成長軟骨があり、大人に比べて骨・関節が軟らかいです。負荷がかかると故障になりやすい時期です。大人になってからの肘や肩の故障はこの時期のオーバーワークが原因になっているケースが多々あります。量より質を重視して、負荷をかけすぎないように注意してください。

成長の早い遅いといったばらつきが出やすい時期です。ゴールデンエイジだからと焦らず、子供の成長と技術レベルに合わせて練習をさせてください。この時期に習得した運動神経は一生ものです。筋肉・骨・関節に負担をかけ過ぎず、運動神経を刺激することを重視してください。

中学生

第二次性徴期でバランスが崩れる時期です。それにより一時的に運動神経が落ちることがあります。できていたことができなくなっても叱らないでください。心身ともにバランスがくずれがちなので、イップスになったり、反発してしまったりと逆効果です。体が急成長している証拠と思い見守りましょう。

心肺機能が発達し、持久力が伸びる時期ですが、負荷をかけすぎないように注意しましょう。充分な練習量のある部活やクラブチームであれば、別途走り込みをしなくてよいです。それよりも成長期に起因する故障の注意が必要です。

骨が成長段階の途中なので、骨・関節がまだ軟らかく故障しやすいです。骨の伸びるスピードが速すぎ、筋肉が引っ張られた状態です。俗に言う成長痛です。この時に負荷がかかると骨・関節の故障になり、後遺症が残る怪我もあり、大きなマイナスになります。

ストレッチをして筋肉の柔軟性を確保する努力を常に行い、故障しないよう入念にケアを行ってください。少しでも痛みがあれば練習・トレーニングを中止し、医師に相談して症状を確認してください。日々、体の状態が変わるので、同じような症状でも、取るべき対処法が異なる可能性があります。

高校生

成長の最終段階ですが、個々に差があります。強い負荷に耐えうる体の子供もいれば、強い負荷が逆効果に作用してしまう子供もいます。体格などの見た目や身長の伸びが止まるなどで判断できますが、確実な方法としてはレントゲンで成長軟骨があるかどうかが成長完了の目安になります。

骨の成長が完了し、筋力が発達すれば、強い負荷に耐えうる体になりますが、成長過程にいれば故障につながるので、子供の成長状況を把握してください。筋肉がつきにくければ、体質的なものもありますが、まだ身長が伸び始めの筋力がつきにくい時期の可能性もあります。

まとめ

子供によって成長の早い遅いがあります。上記の年代の区切りはあくまで統計データとして捉えてください。子供の成長を観察し、伸びやすい時期に適した刺激を与えてください。故障は時間のロスや後遺症で大きなマイナスになります。焦らず着実に取り組むことが上達の一番の近道です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

Views

コメント

コメントを残す

*