走塁

盗塁?送りバント?どちらで次の塁を狙うかの判断方法

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ランナーが一塁に出た場合、得点圏にランナーを進めて、得点するチャンスを作り出したいと考えるのは当然です。特に1点勝負の試合展開であれば勝敗を決める判断になります。しかし、得点圏に進める方法として、盗塁か送りバントか判断や考えが分かれます。

考え方が分かれる理由は、判断基準を明確に設けていないからです。采配を価値観や好みのスタイルでするため、人によって意見が分かれやすくなっているだけです。では、何を基準に盗塁か送りバントかを判断すれば良いのでしょうか。

盗塁をする判断基準

盗塁をする判断基準は「ランナーの二塁到達時間」≦「バッテリーの(投球+送球)の時間」です。ランナーがリードした状態から盗塁をスタートし、二塁へ到達する秒数と投手のモーション開始から捕手の送球が2塁へ到達するまでの秒数で判断します。

ランナーの二塁到達時間を把握する

タイム計測のポイント

練習時に全選手の盗塁タイムを測ります。測り方のポイントは、ピッチャーをつけ、牽制を交えて実践形式で計測することです。足の速さも重要ですが、それ以上にリードの大きさとスタートの判断力が大きく影響します。

ピッチャーのモーション開始で計測をスタートにします。ランナーのスタートで秒数を測ると盗塁スタートの判断能力によるずれがタイムに反映されないので、精度の低い判断基準となり活用できません。合わせて、リードの距離を一定にする練習も必要です。

リードの距離が毎回異なると、走る距離が異なります。当然、タイムが変わるので、リードを一定にする練習が重要です。牽制されても戻れるリードの大きさを把握し、常に同じリードができるようにしてリードの距離による誤差を防ぎます。

ミススタート率を計測する

盗塁タイムの計測をしていれば、盗塁ミスが出てきます。ミススタート率も同時に計測します。ミススタートは

  • 投球なのに帰塁する
  • 牽制なのに盗塁する
  • スタートのタイミングが遅れる

の回数をカウントします。タイムだけで盗塁の判断をするとチャンスを潰しかねません。ミススタート率がわかっていれば、適切な判断が可能になります。ミススタートの傾向も把握して対策を取れば盗塁成功率が高まります。

バッテリーの(投球+送球)の時間を把握する

盗塁を考える時にキャッチャーの肩の強さに意識が向きがちです。しかし、実際はピッチャーのクイックモーションの時間が大きく影響を与えています。ピッチャーのモーション開始からキャッチャーの送球が二塁に到達するまでの秒数を計測して盗塁の可否を判断します。

投球と送球に分けて計測する

バッテリーの投球と送球のタイム計測は投球と送球に分けて計測します。投球はモーション開始からキャッチャーが捕球するまでのタイムです。送球はキャッチャーが捕球してから送球が二塁に到達するまでのタイムです。

投球と送球に分けて計測する理由は、投手交代時や捕手交代時に全てのタイムを計測し直さずに選手変更部分のみ計測するだけでよくなるからです。対戦相手のデータは試合中に計測しなければなりません。ランナーが出れば、クイックモーションの投球タイムは計測できても、キャッチャーの送球タイムは計測できるチャンスが少ないです。必ず分けて計測しましょう。

計測するタイミングとポイント

タイム計測をするタイミングはまずはイニング開始時の投球練習で計測をします。しかし、ピッチャーのクイックやキャッチャーの捕球から送球へ移行の仕方が緩慢な場合も多いので、このタイミングでの計測は参考タイムとしてとどめておきます。

計測のポイントはキャッチャーの送球タイムです。クイックモーションの投球タイムはランナーが出れば計測できるので、キャッチャーの送球タイムを測ることに専念しましょう。捕球から送球するためにボールの握り変えが上手いかどうかもチェックポイントになります。

参考タイムの情報で盗塁の判断が難しい場合は、実際に盗塁してタイムを計測するか、キャッチャー牽制で誘い出して捕球から送球への入り方をチェックするかになります。序盤でツーアウト、下位打線であれば、次のチャンスのために盗塁してタイム計測をする価値もあります。

バントをする判断基準

バッテリーの力量的に盗塁が難しい場合はバントをするかどうかの判断になります。バントを判断するのはイニングや得点差、アウトカウントなどの状況と打席にいるバッターの出塁率、後続のバッターの打率などのデータとになります。

打席にいるバッターの出塁率を判断ポイントにするのは、ランナーを進塁させるうえで、バントでアウトと引き換えにランナーを進塁させるか、出塁でアウトなしでチャンス拡大を狙うかを考えるためです。後続のバッターの打率を考えるのは得点を狙うためにヒットが出る可能性を考えるためです。

アウトカウントでの判断ポイント

ノーアウトであれば、バントをしても続く二人のバッターにチャンスがあります。二人のバッターの打率で得点できる可能性が予測できます。ワンアウトであれば、次のバッターの打率で得点できる可能性が予測できます。アウトカウントと後続バッターの打率である程度、得点の確率が算出できます。

打席にいるバッターの出塁率での判断ポイント

打席にいるバッターの出塁率が高ければ、みすみすアウトを出さなくても出塁による進塁の可能性があり、チャンスが広がります。バント成功率も100%ではないので、アウトカウントと後続バッターの打率と合わせてバントの判断をするポイントになります。

後続のバッターの打率での判断ポイント

バッターの打率が3割3分3厘の場合、3回に1回はヒットの確率なので、大まかに考えれば、得点圏で3回に1回は得点できるチャンスがあると考えられます。1アウトで後続バッター二人の打率が3割であれば、2回に1回以上の確率で少なくとも1本はヒットが出る計算になります。

後続バッターの打率で得点の可能性が算出できるので、1点が欲しい場合はイニングと得点差を合わせて考えるとバントすべきか判断ができます。

盗塁かバントか判断するポイントまとめ

まずは盗塁の可能性をタイムから判断します。選手もベンチの指示を待つだけでなく、タイムを把握すれば、単独スチールを狙うこともできます。盗塁が難しい場合にバントをするか検討します。バントはアウトを犠牲にするので、1点狙いになります。アウトカウントや後続バッターの打率で得点の確率を把握して、バントすべきか判断します。

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