走塁

ベース(ランナー)コーチの役割や指示の出し方やルール

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ベースコーチ、通称ランナーコーチ(ランコー)は小学校から高校の野球では選手が行うことがほとんどです。ベースコーチの判断で得点できたり、チャンスが広がったりするので、ベースコーチは勝敗に絡むとても重要な役割です。

しかし、打撃・守備などの技術練習はしていてもベースコーチの練習はあまり行わないものです。ベースコーチが機能していないとランナーが判断を誤り、チャンスを潰してしまいます。

ランナーがベースコーチを信用していない場合、打球や送球を自分で確認しがちになり、走るスピードが落ち、走塁の質が落ちてしまいます。

普段から練習で指示の内容、タイミング、ジェスチャーなどチーム内で決めごとを作り、連携が取れる状態にしておかなければ接戦で泣くことになります。

ベースコーチの育成

全員がベースコーチをできることが理想ですが、限られた練習時間を考えるとあまり効率的ではありません。なので、ベースコーチをひとつのポジションと考えて、チーム内でベースコーチを数名にしぼりましょう。

ベースコーチの選び方

ポジションと同じくメインとサブを選出し、育成しておきたいです。出場メンバーは打順の兼ね合いでベースコーチに入れないタイミングがあるので、可能であれば控え選手から選出したいです。

選出基準は判断力指示力です。判断力に関しては、最初の段階では躊躇しないタイプかどうかが重要です。判断がミスが多くても迷わずに決められるタイプであれば、経験を重ねることで判断力が上がる可能性が高いです。

最も困るのは迷って判断しない優柔不断なタイプです。優柔不断なタイプにはベースコーチはプレッシャーが大きく負担に感じ、成長しづらいです。

指示力に関しては、最初の段階では大きな声で伝えられるタイプで十分です。野球の動きはパターン化されています。動きのパターンが頭に入り、それをランナーに伝えらかがポイントになります。

ベースコーチの練習

ランナーを入れて実戦形式の練習をする場合は必ずベースコーチを入れましょう。ランナーが休憩する時にベースコーチを行えば効率的に練習できます。

ベースコーチとランナーが連携できなければ意味がないので、ランナーもベースコーチに判断を仰ぐシーン、タイミングを理解できるよう合わせて練習しましょう。ベースコーチが行うべき役割を選手全員が把握することが連携の第一歩です。

ベースコーチの役割

ベースコーチの役割は次の動きの確認ランナーへ情報伝達ランナーへの指示です。

次の動きの確認

プレーとプレーの合間にランナーへ次の動きのパターンや注意事項を伝えます。守備位置やアウトカウント、ボールカウントでどのケースでゴー、ストップ、バックなのかを伝えておきます。確認内容にはゴロゴー、内野を抜けてからゴー、ライナーバック、ストライクゴーなどがあります。

内野の守備位置は前進守備・中間守備などがあり、キャッチャーの指示をベースコーチとランナーも聞いておくことで次の動きが決まります。外野は守備位置と合わせて肩の強さの把握が重要です。試合前のキャッチボールやノック時のチェックは欠かせません。事前に把握しておくことで、打球方向が肩の強い外野手への正面なら進塁しないなど的確な指示や判断ができます。

ランナーへ情報伝達

プレーが始まるとランナーの視野は限られるので、ランナーに必要な情報を伝えます。ノーマークだったベースに野手が入り、牽制球の可能性が出た場合や牽制球後のボールの位置、打球・送球の行方などを伝えます。

ランナーへの指示

プレーが動くとランナーの視野の死角にボールがあることが多々あります。ランナーの次の動きを判断し、ランナーへ指示を出します。指示内容には進塁、オーバーラン、(ベース)ストップ、スライディング、タッチアップ、ハーフウェイなどがあります。

ベースコーチの役割分担

ベースコーチは1塁ベースコーチ3塁ベースコーチバッターもしくはネクストバッターが行います。バッター、ネクストバッターのベースコーチは忘れがちですが、得点に絡む場所なので、チームで意識付けを徹底しておくポイントです。

それぞれのベースコーチが役割分担を把握しておくことで、的確なタイミングで的確な指示が出せます。1人に役割が大き過ぎると指示が遅れるなど支障が出ます。チームで役割分担を決め、情報伝達や指示に抜け漏れが出ないようにしましょう。

1塁ベースコーチの役割

1塁ベースコーチは主にバッターランナー、1塁ランナーへ情報伝達や指示を行います。バッターランナーには駆け抜け、オーバーラン、進塁、打球・送球の行方などを伝えます。1塁ランナーには次の動きの確認や守備の位置や動きを伝えます。

バッターランナーの2塁進塁判断は打球がセンターよりレフト側の場合に必要です。バッターランナーは打球の行方が見えないので、ベースコーチが進塁の判断と指示を行います。合わせて打球や送球の行方も伝えます。

1塁ベースコーチの立ち位置

立ち位置のポイントはランナーへの情報の伝えやすさです。ランナーの動きと守備位置に合わせて変動しますが、基本的な立ち位置があります。選手に指導していないと棒立ちになりがちです。

ランナーがいない時

ランナーがいない時はバッターランナーに指示を出すのでホームベース寄りに立ちます。バッターが打った後はバッターランナーに合わせてライト方向に移動しながら指示を出します。

1塁ランナーがいる時

1塁ランナーがいる時の立ち位置はファーストが牽制でベースに入っている場合とベースから離れている場合で異なります。ファーストがベースに入っていれば、ライト寄りに立ちランナーの近くで指示・情報を伝えます。

ファーストがベースを離れていれば、ファーストの動きを観察しやすい位置に立ちます。ファーストがベースに入って牽制してくる動きを伝えます。

3塁ベースコーチの役割

3塁ベースコーチは2塁ランナー、3塁ランナーへ情報や指示を行います。(2塁ランナーには2塁を回る1塁ランナーやバッターランナーを含めます。)特に重要なのが2塁ランナーとの連携です。2塁ランナーはケースごとで動きの判断が必要です。次の動きの確認と指示で勝敗が分かれます。

2塁ランナーは外野へのほとんどの打球が視野から外れます。ランナーが2・3塁間の中間あたりから、ベースコーチは進塁・オーバーランなどの指示を出し、打球・送球の行方を伝えます。

3塁ランナーには次の動きの確認をします。立ち位置がほぼランナーコーチと同じで見える範囲も同じなため判断・指示はランナーが行います。ベースコーチが3塁ランナーに伝える情報はサードが牽制ノーマークからのベースカバー程度です。

ベースコーチが3塁ランナーへ指示出しをしているチームを見ますが、指示を出してから動くと遅れが出ます。得られる情報がベースコーチとランナーで同じならば、ランナー自らに判断させるべきです。

3塁ベースコーチの立ち位置

1塁ランナーへ指示を出す時

ライト方向へのヒットの場合、1塁ランナーが2塁を回る判断を伝える必要があります。ベースコーチはレフト寄りに立ちランナーの視野に入る位置に立ちます。

2塁ランナーへ指示を出す時

2塁ランナーへの指示を出す時は進塁の可能性で決まります。スライディングなど3塁ストップの指示を出す場合はレフト寄りに立ち、進塁の可能性がある場合はホームベース寄りへ移動して指示を出します。

1塁ランナーと2塁ランナーへ指示を出す

2塁ランナーへ指示を出す時の立ち位置と動きをし、2塁ランナーがホームへ進塁したら1塁ランナーへ指示を出す時の立ち位置に変わります。

3塁ランナーへ指示を出す時

3塁ランナーへ情報を伝える時はランナーの近くに立ちます。指示を出すのはサードがベースノーマークからの牽制の場合なので、サードの動きが見やすい場所に立ちます。

バッター・ネクストバッターの役割

バッターかネクストバッターがベースコーチの役割をすることがあります。頭に入っていないと忘れがちです。全選手に教えておく必要があります。

バッターがベースコーチをする場合

ワイルドピッチやパスボールをした時です。ボールがランナーから死角に転がる場合があり、進塁が可能な距離にボールが転がっていれば進塁の指示を出し、キャッチャーの近くに転がっている場合はストップの指示を出します。

3塁ランナーが本塁へ進塁を試みた場合はバッターボックスから離れてプレーの邪魔にならないようにします。

ネクストバッターがベースコーチをする場合

バッターが打った後にランナーが本塁へ進塁してきた場合です。バットが走路やフェアゾーンにあれば、移動させます。指示内容は駆け抜けやスライディング方向です。送球の方向はランナーには見えないので、送球の逆方向にスライディングするように指示を出します。

ベースコーチに関するルール

ベースコーチの立ち位置や動きについて説明しましたが、プロ野球を見ているとコーチスボックスから出て指示しているケースをよく見ます。ベースコーチはコーチスボックスから出てはいけないと教えられますが、ルールはどうなっているのか確認しておきましょう。

コーチスボックスに関してのルール

ルール上、ベースコーチはコーチスボックス内で指示を出さなければなりません。ルールには「コーチは打球が自分を通過するまで、コーチスボックスを出て本塁寄りおよびフェア地域寄りに立っていてはならない」「コーチスボックスを離れて指示することはプレイを妨げない限り許される」とあります。

プレー前にコーチスボックスを出ていると反則となり、打球が通過後はコーチスボックスを出てもプレーの邪魔にならなければ良いとなっています。ただし、ローカルルールでベースコーチはコーチスボックスを出てはならない場合もあるので、大会規定などを確認してください。

ベースコーチがランナーに触れた場合のルール

ベースコーチはプレー中にランナーを触れてはいけません。フットガードなどを受け取る時はタイムがかかっていますが、それ以外の時にランナーと接触があると守備妨害としてランナーアウトになります。

コーチスボックス内で指示を出していても、ランナーのオーバーランが大きく、ベースコーチと接触してしまうとアウトになります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

Views

コメントを残す

*