自主練習をする時に最も困るのがバッティング練習です。近くにバッティングセンターや広大な練習場所があれば、自主練習でもバッティングができますが、なかなか整った環境に恵まれることは少ないです。 練習方法を工夫することで、家の近くの小さいスペースでできるバッティング練習はたくさんあります。費用や練習場所の広さに合わせた様々なバッティング練習方法を紹介します。
素振り 0円~ 一人でできる
最もオーソドックスな練習方法ですが、素振りも工夫することでバッティング技術が格段に向上します。素振りは単調で根気のいる練習ですが、工夫によって真新しさが出て、継続しやすくなる上に技術向上ができ、一石二鳥です。何より一人でできる数少ない練習方法です。
ノーマル素振り
自分のバット、もしくは試合で使うバットでの素振りです。試合と同じ重量・長さのバットを使うことで、スイングを自分のイメージに近づけていくための素振りです。ノーマル素振りはスイングの型づくりに重点を置いて取り組みましょう。
軽いバットでの素振り
軽いバットでの素振りはスイングスピードを速めます。スイングスピードを速めるには体が早い動きを覚える必要があります。陸上選手は坂道の下りや、ゴムチューブで引っ張られて走るなど足の回転を速めるトレーニングをしています。
重いバットを振っても、筋力はつきますが、スイングスピードは上がりません。ポイントは軽いバットを振り続けるのではなく、重さを交互に変えることです。軽いバットを振り続けるとその重さに体が慣れてしまいます。
ノーマル素振りやマスコットバットでの素振りと軽いバットでの素振りを交互にすることでスピードトレーニングになります。数年前に使っていた軽いバットやノックバックを活用しましょう。
長尺バットでの素振り
長いバットでの素振りはヘッドをきかせる練習になります。バットが長いだけでスイングすると重たく感じます。ノックバットや竹刀などバットより軽く長い棒を使います。長尺バットとして素振り用で販売しているところもあるので、それを使ってみてもよいでしょう。
重いバットでの素振り
重いバットでの素振りです。ノーマル素振りと同じく伝統的な練習方法です。普通の重さのバットにおもりを付けて振るか、マスコットバットや鉄の棒で素振りします。 重いバットを使ってもスイングスピードが速くなるわけではなく、筋力がつきます。高校生までは筋力がつきづらいのであまり効果的な練習とは言えません。重すぎるとバッティングフォームを崩す原因にもなるので注意が必要です。
ティーバッティング 0円~ 二人(一人でできる場合もあり)
ティーバッティングは誰かがトスを上げ、打つ練習です。素振りと実際のバッティングの間にある練習です。実際のバッティングよりも狭いスペースででき、短時間で多くの量の練習ができます。バッティング技術向上には欠かせない練習方法です。
ノーマルティーバッティング ティーネット1万円~ 二人
ティーボールとティーネットが必要なので、最初にある程度の費用が発生します。打ち損じてティーネット以外の場所に打球が飛ぶ危険性があり、安全を確保できるためのスペースが必要です。自宅の駐車場が空いていて、近隣に迷惑がかからないなどの条件が揃っていれば取り入れたい練習方法です。
ネットが高額で運びづらいので、練習場所が限られます。子供のバッティング技術が未熟だと打球がネット以外に飛ぶので危ないです。費用・場所・安全性を考えて検討してください。
シャトル スポンジボール プラスチックボールでのティーバッティング 1セット2000円~4000円ほど 二人(トスマシンがあれば一人も可)
シャトル、スポンジボール、プラスチックボールなどの軽い素材をを使ったティーバッティングです。軽い素材なので思い切り打っても飛んでいかず、衝撃も小さいので危険度が低いです。 難点として打感が弱く、風に弱いです。
軽い素材なので、打感が弱く手応えがあまりないので、ティーバッティングよりも素振りの延長のように感じ退屈しがちです。風のある日はトスしてもバッティングポイントに届く前に吹き飛ばされて練習できないのも悩みどころです。
サンドボール 1球500円ほど 二人
シャトルなどと対極的なのがサンドボールです。重いボールでティーをします。重いのであまり飛びません。狭い場所でもできるのがメリットです。打感がしっかりあるので、自主練習の中では打つ感触を味わえる貴重な練習方法です。
ただし、ボール自体が重いので多少の危険度があります。中学生くらいの筋力でも、強く打ち返せるようになるので、周囲に人が多い場所は危ないです。またサンドボールを打つことで、重さによる衝撃が強いのでバットが痛む可能性もあります。
ソックスティー 0円 二人
古くなったソックスなどの生地を丸めてティーボール代わりにします。生地の量で重さ、大きさを調整できます。重さはシャトルなどとサンドボールの間になり、打感がしっかりあるのが特長です。生地でできているので柔らかく危険度が低いです。
野球をしているとソックスは激しく消耗するので、いらなくなったソックスを活用でき費用がかからないので経済的です。柔らかくても幼児などに当たると強い衝撃になるので、公園などでは注意が必要です。
バッティングの自主練習まとめ
他人と差を付けるには練習量と練習の質を高める必要があります。自主練習を効果的に行うことが上達の鍵を握ります。色んな工夫をして取り組んでみましょう。
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