新しいボールを使ってもすぐに汚れてしまい、使い古しの練習球と同じようになってしまいます。球児なら誰しも、新しいキレイなボールで練習すると特別感が出て、テンションが上がった経験があると思います。キャッチボールをする時も練習球の中から少しでもキレイなボールを探すのは球児の本能でしょう。
常に新しいボールで練習できるのは、試合本番に近いボールの感覚で練習でき、さらにやる気も出て理想ですが、費用面で難しいです。少しでも新しいボールの状態を維持できるように、ボールを新球のようにピカピカにする方法を紹介します。
ボールをピカピカにする方法
軟式と硬式でボールをピカピカにキレイにする方法は大きく異なりますが、両方ともキレイにする方法があります。
軟式ボール
軟式ボールはボールクリーナーを使うことで、かなりピカピカになります。ボールクリーナーか軟式ボールに少し水をつけてこするだけです。こすった後にタオルなどで水分を拭き取ると完了です。数回ブラッシングするだけですぐにキレイになるので、最初は特に感動します。
注意点としては、「こすりすぎない」「水をつけすぎない」ことです。「こすりすぎ」も「水をつけすぎ」もキレイにはなりますが、軟式ボールの表面が摩擦で削れ、ボールがツルツルになってしまいます。汚れた部分に少し水をつけて軽くこするだけでキレイになります。
ボールクリーナーを2つ使うと劇的に効率が上がります。大量の練習球を磨く場合におすすめです。大会や試合の時はボールクリーナーはすぐに汚れを落とせるので1つで十分です。バケツに水を少し入れておいて、タオルを用意しておけば、ボール交換で返ってきたらすぐに対応できます。
硬式ボール
硬式ボールは消しゴムで汚れがキレイになります。まず最初にブラシやタオルなどでボールの汚れを落とします。ある程度の汚れを取った後に、黒土などの強い汚れを消しゴムで落とします。消しゴムを使うと、ブラシやタオルで取れない汚れが取れ、ボールの白さが蘇ります。
あまり強くゴシゴシこすると革の表面が毛羽立ちます。強くこすっても汚れが極端に落ちるわけではないので、文字を消す時に近い感覚で優しくこするのがポイントです。
消しゴムは野球用の特別なものではなく、普段の筆記用具で使っているものを使います。チームなどで使用する場合は消しゴムの端材を集めて売っているものを購入すると良いでしょう。
硬式ボールにも軟式ボールと同様のボールクリーナーがあります。硬式ボールなので、水を使わないですが、練習球についた土を落とすなど、大量の硬式ボールを磨く場合や毎日のように磨くのであれば、ボールクリーナーがおすすめです。ボールクリーナー2つで磨くと劇的に効率が上がります。
こんな人や場合にボール磨きがおすすめ
大会前のチーム
チームによっては大会前に一斉に練習球を新球にして、本番に近い環境で練習することもあるでしょう。しかし、ノック練習をすると、たちまち使い古しのボールと同じようになります。大会前の練習環境とモチベーションの向上をはかるチームに持って来いです。
ピッチャーの投球練習
投球練習は試合に近い環境でするべきなので、ピッチャーは投球練習用に新しいボールをチームから配られたり、自分で用意したりすることが多いです。しかし、練習をするに連れて汚れがついていき、新球の状態からかけ離れていきます。テクニカルピッチなどにも活用でき、投球練習する時はボール磨きをして臨むのがおすすめです。
大会や試合を運営する関係者
大会や試合を運営するのは連盟やチームの関係者や保護者などです。キレイなボールで試合をさせてあげたいという思いを持っていても、予算の関係があり新球を大量に使えるわけではありません。新球は1試合2~4球までの使用に抑えたいところでしょう。
試合の初回の表と裏の最初だけ新球をそれぞれ用意し、交換に使うボールは磨いた新球に近いボールで運用するのが一般的です。汚れが目立つボールだと、試合なのに練習球を使っているようで選手のモチベーションは下がります。
試合運営の負担なく、キレイなボールを使えるようにするためにもボールクリーナーなどで効率的にボールを磨くことがおすすめです。
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